親の居ぬ間に
夜の風が
冬の風が
星空を横切ってびゅうびゅう吹きました
山の稜線は
黒々とした杉は
ざわざわと静かに揺れていました
吹き付ける風はとても冷たいのに
私の頬はまだ火照っていた
鼻先はもう冷たいのに
私の腹はまだ
じんわりと暖かかった
ただ漫然と
家屋の隅で生きる私の
冬の風に吹かれた私の
その小さな揺れる灯火は
冬の風が
星空を横切ってびゅうびゅう吹きました
山の稜線は
黒々とした杉は
ざわざわと静かに揺れていました
吹き付ける風はとても冷たいのに
私の頬はまだ火照っていた
鼻先はもう冷たいのに
私の腹はまだ
じんわりと暖かかった
ただ漫然と
家屋の隅で生きる私の
冬の風に吹かれた私の
その小さな揺れる灯火は