親の居ぬ間に
夜の風が
冬の風が
星空を横切ってびゅうびゅう吹きました
山の稜線は
黒々とした杉は
ざわざわと静かに揺れていました
吹き付ける風はとても冷たいのに
私の頬はまだ火照っていた
鼻先はもう冷たいのに
私の腹はまだ
じんわりと暖かかった
ただ漫然と
家屋の隅で生きる私の
冬の風に吹かれた私の
その小さな揺れる灯火は
冬の風が
星空を横切ってびゅうびゅう吹きました
山の稜線は
黒々とした杉は
ざわざわと静かに揺れていました
吹き付ける風はとても冷たいのに
私の頬はまだ火照っていた
鼻先はもう冷たいのに
私の腹はまだ
じんわりと暖かかった
ただ漫然と
家屋の隅で生きる私の
冬の風に吹かれた私の
その小さな揺れる灯火は
20/02/09 22:54更新 / メジロ