甘美な風にのせて
十月の跡を歩く
夜風に金木犀の香りがまざる町に
夜空を見上げれば白々と煌めく星たちが
僕たちを見下ろしている
十月の夜風はなぜか真冬の風より冷たいのだ
僕の体の隅々まで痛いほど風がしみこんでくる
こんな時に思うのは
金木犀の香る町に
君もこの甘美さを味わっているのだろうか
十月がこんなにも冷めて心寂しいのは
君を想う恋心は
僕だけなのか
君もこの金木犀の香りにひそむ恋風に髪を揺らしているだろうか
そう願う静かな夜
夜風に金木犀の香りがまざる町に
夜空を見上げれば白々と煌めく星たちが
僕たちを見下ろしている
十月の夜風はなぜか真冬の風より冷たいのだ
僕の体の隅々まで痛いほど風がしみこんでくる
こんな時に思うのは
金木犀の香る町に
君もこの甘美さを味わっているのだろうか
十月がこんなにも冷めて心寂しいのは
君を想う恋心は
僕だけなのか
君もこの金木犀の香りにひそむ恋風に髪を揺らしているだろうか
そう願う静かな夜