熱くなるアスファルト
未だに慣れない夏の日差し
電子レンジの秒数すらも待てない慌て者
軽すぎる口を
結んでは一瞬
次から次へ並んだ愚痴
安らぎという言葉も
存在も経験値が低い
駅でぶつかる肩
謝る暇もない社会
それで謝罪がないと
小さなことに苛立つ社会
話せばみんないい大人
なのにどこかが子どものまま
愛想笑いしてりゃいい
大丈夫じゃないのに
平気なフリをする兵士
戦い飽きたはずなのに
今朝も戦車に自ら足を入れ
縛られた時間とネクタイに
クタクタになれば
うたた寝はもうすぐ朝焼け
みんな子どもを経験していない
泥まみれで笑ったりしてこなかった
机に向かう日常が
当たり前と教えられ
それでもイエスしか言えず
いつしかノーは悪事だと洗脳され
上辺だけ汚染され
本気で青空を仰いだこともなく
できるイコール天才の定義
さもなければやがては
取り残されると脅され騙され
僕らは未だに子どもというものを
経験していない
それは時に間違いだらけの道へ
進むことで癒やされ
それすらも正しいと錯覚を起こし
きらめくグラスグリーンも忘れて
やわらかな雪も忘れて
いつしか自分しか見えないゾーンへ
ハマり出す危うさを秘めて
きみはまだ若い
まだまだ子どもを楽しめる
それで素敵な大人になれる日は
手を伸ばせばすぐそこにある
未来　見ないフリしないで
未来　いないフリしないで
青い星の中に生きる僕らは
素晴らしき愛ある存在