打ちっぱなしは
ゴルフなのかコンクリートなのか
複雑でなくとも
分かりづらさの残る
都会のルール
春についていくのは
昔から苦手さ本当はね
変わりたいのに
変わらない心地よさを
選ぼうとしてる

同じ面子で
同じ場所で
同じ人に学びたい気持ちを
あっさりと容赦なく
終わらせるシステムに
何年も生きてきたのに
　
風はビルを煽り
空は口笛吹く
まさに今新しさのど真ん中だね
きみは春のブラウス
まだジャケットの中で
去年までの思いを引きずって　
寄り添って　
時に手放しては
また元に戻したりしている

美しい絵画のような
澄んだ心の底には
やっぱりいつでも
『愛』が寝息をたてているから
まだきみにちゃんと
好きと言えないまま
もうこれでいくつ
季節を数えたのか
なんとなく分からなくなった
振りで誤魔化す月曜の午後
昨夜は更に少しだけ
臆病でいてふざけた
僕は誰かを知らぬかのように
終始振る舞っては
笑った