ポエム
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悔しいけど
眼鏡越しの空 見上げたら
自然に深呼吸な気分になって
かつての過ちなどどこか遠くへ
置いてきたかのようだ
アルファベットの25文字なんかより
容易い感情にそれ乗せて
悲しい気持ちを 隠している
雨上がりの僕
更に加速する 加速していく
痛い気持ち 空に響いた微かな声を
今 何と呼ぼうか

恋する気持ち
きみに恋する気持ち
檸檬よりかは酸味が強め
けれども葡萄程の甘さはないらしい
声にならない微かな日々を
叩く雨のように強く ただ強く
ブルースのような
カッコつけたまんまの 幼さ惨めに思えた

靴を振り返る雨の雫は
そんな僕を許すのか
そんな僕を知らないのか

鍵盤に頬寄せても聴こえない
あの日確かに響いた
連弾の音色が
赤い背表紙は色褪せたまま
僕の人生をともに歩む
硝子細工のような繊細さと
儚さと強さを手にしている
21/06/16 07:22更新 / DR-non



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