ポエム
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言い訳ドール
風に垂(しだ)れる緑
夕暮れは大層疲れはてて
ペダルが休む踏切りの
向こうでは 振り返るラブラドール
明日ねと手を振る互い違いの群れや
遊び足りなさに不服を漏らす
小さな公園の景色
僕は きみがほどく髪の毛の
光り具合に 眩しく騒ぎ出す
気持ちにゆとりが持てずにいて

今だと 心決めても
その一歩が踏み出せない
その一言が言い出せない
耳の奥に流れて止まる
ただ優しく穏やかな声に
甘えるでも 強がるでもなく
真面目にその事例に
訳をつけたがる
それで そんな僕を少し
弱いと認定する

きみが好きで
きみが好きだ
僕は好きだ
きみが好きだ

何の迷いもなく
まっすぐな路側帯みたいな思いで
這いつくばって
彷徨い始める
空から月の雫の糸で
操られてるみたいな
そんな人間じゃ僕は嫌だ
僕は 僕の強く素直な思いを
唇に熱く 響かせてゆく
21/04/22 07:28更新 / DR-non



談話室



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