覚めた夢のような加速度で遠ざかっていくもの
猫が鳴いた。
にゃあ、と鳴いた。
君はいなかった。
確かに居なかった、ような気がした。
蝉が鳴いた。
ジ―ジ―と鳴いた、
君は居なかった。
出かけてくる、と言っていたから。
ホトトギスが夜いっぱいに
涼しく鳴く午前四時の朝ぼらけ。
日暮らしの鳴きはじめる前の
シン、とした一瞬の空白に
朝焼けの透明な空が呼応して
神々しいまでの原風景が何か言ってる。
何を言っていたのだろうか‥
君はここに居たのかいなかったのか
にゃあ、と鳴いた。
君はいなかった。
確かに居なかった、ような気がした。
蝉が鳴いた。
ジ―ジ―と鳴いた、
君は居なかった。
出かけてくる、と言っていたから。
ホトトギスが夜いっぱいに
涼しく鳴く午前四時の朝ぼらけ。
日暮らしの鳴きはじめる前の
シン、とした一瞬の空白に
朝焼けの透明な空が呼応して
神々しいまでの原風景が何か言ってる。
何を言っていたのだろうか‥
君はここに居たのかいなかったのか