まるの優しさ
何処かで
そう どこか 遠くで
ボクを呼ぶ もの
それは 真四角
それは パッと めをひく
美しい 色を している
或いは まん丸の 形と
象牙色みたいな
あまり 際立ちは
しないが
馴染みやすい
まんまる の 形は
誰をも 傷つけない
くるり くるん と
まわりだしたら
障害物に あたるまで
とまることは ない
ボクは
果たして
その まん丸 の
なにかに
出会えるだろうか
もしかしたら
とっくの とおに
見つけているのかも
そんな 想像をしたのは
今宵の月が
いつもにも 増して
まぁるく 映った からだろう
まるい 優しさ
誰も 傷つけない
そんな優しさを
育てたいな