ポエム
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ぼんやりの極意
忘れるという
贅沢

悲しい記憶
抱いて

片隅で
震えるように

膝を抱えて
泣いていた

記憶の中

あんなに
鮮明なる

気持ちさえ

少しずつ
輪郭を
あやふやに

変えてゆく

ずっと
覚えていたなら

きっと
歩けないから

忘れていく

忘れる


記憶から
消して

それが
生きる術

そんな気がして


そんな気がして
24/09/22 07:59更新 / まさ



談話室



■作者メッセージ

忘れなくては
歩けないこともあるから

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