ドレミファンタジー
ある朝 目覚めると
私はひとりだった
昨日まで いつでも隣でいた
相棒のミィさえ
姿を消していた
ひとりぼち
やけに時計が時を刻む音が
響く
部屋は冷え切っていて
ぬくもりの記憶さえも
失っているようだ
ひとりぽっち
笑顔で始めようと
頻りに 作る笑顔
世界に取り残されたみたい
涙のしずくが
頬を伝う
ぽろりん
ぽろりん
小気味良い音をたてて
音譜が 跳ねる
おとにあわせて
ミィが踊る
いつもよりも
強く ミィを
抱き寄せた
夢をみたのか
それさえも
わからないけれど
ふわふわなぬくもり
確かに 感じていた