ポエム
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彷徨う私。
私はいた。
巨大なやるせなさという怪物と一緒に。
こんなはずじゃない、もっと違う何かがあるはず・・。
そんな思いを胸に抱えながらも、それを冷めた目で眺めている自分がいる。
折り合いをつけてそれなりに楽しく人並みに生きていこうともがくが、もがけばもがくほど身動きがとれなくなっていく。
思えばそれらの思いは常に私の中にあった。
居場所がほしい。
女優、アナウンサー、小説家、、突飛な幻想が次々浮かんでは消えていく。
先が見えない。
今は家の台所でジャージを身にまといながらこうして胸のうちを吐き出している。
どうしたらいいのか分からないまま虚しさと絶望が私を支配する。
自分な中の様々な感情を持て余し、私は無”になろうとするーー。
どうしたらこの思いから解放されるのか。
自然の中に飛び込んだら?友達が出来たら?華やかになれたら何か変わる?
「生き生きと自分らしく」ってなんて便利な漠然とした言葉だろう。
夢中になれるものがあればらくになれるのかな。
そんな思いを振り払うように私はネットの中の膨大な悪意の中に身をゆだねる。
そうすると妙な安堵が私を包む。
共有したいのか見下して安心したいのかは分からない。
空気のように実体のない自分の存在を見出そうとして私は今日もあがく。
16/06/04 10:10更新 / まるこ



談話室



■作者メッセージ
心のうちを素直に吐き出しました。
少しでも共感してくれる方、気持ちが楽に泣てくれる方がいたらいいな。。

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