ポエム
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説得なんてされたって…
死ぬ意志は固く
親友、病気仲間、いろんな人
誰に何をなんと言われようと
あたしの意志は動かなかった

はずだったのに…

久々に学生の頃の同級生からの連絡
いろいろ話してるうちに
やっぱりその話になった
ああ 始まった また決まり文句の嵐
もうやめて 責めないで
言うんじゃなかった…
あなたも精神の病なんだから
解ってくれると思ったのに…

そのうち電話の向こうの声が泣き出した
泣きながら必死に訴えている
つられて泣いてしまった…
困った… 突き放せない…
あたしなんかの為に
泣かないで… 苦しまないで…
なんて言ったらいいのか
解らなくなった…

あたしは必要な存在!?
死ぬ前にと今やってることを続けて
やりたいことをやって生きてゆけばいいじゃん!?

改めて考えると…
今やっていることで関わっている二人は
あたしを確実に必要としていると感じている

ピアノも完璧に弾けるようになりたい

そうやって 生きてゆけるのか…?
そんな考えが 頭の片隅に…
ほんの少しだけど…
もやっと何かが…

こんなの初めてだ…
あんなに意志が固かったのに
どんな説得も効かなかったのに

どうしてだろう… 不思議な感覚…

あたしは 揺らいだ…
今まで心が揺らいだことはあったけど
死ぬ意志は揺らがなかったのに…

何故なのか… 解らない…

あたしは確実に揺らいでしまった自分に
気がついている…
はたして 正しいことなのか…
解らない… けど…
彼に感謝すべきだよね
彼のことを大切にしなくちゃ

あたしの固かった死ぬ意志を
揺らがしたのは 彼だけなのだから





19/12/16 17:22更新 / 耶弓 (やゆ)



談話室



■作者メッセージ
彼は中学3年間同じクラスで、
あたしと過ごした日々を
素敵な楽しい思い出として
心に残っていると言ってくれた。
以外だったけど嬉しかった。

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