ずっと待っていた言葉

『私の為に生きて』

やっと言ってくれた
何処かの中学生の女の子が現れ
嬉しかった

この女の子の為に生きてゆこう
この女の子をずっと応援してゆこう

しばらく経って… なんか…
嬉しかったけど… 何かが違う…

あたしは… はたして
この女の子の為に生きてゆけるのか…？

25年も待ち続けて
やっと言ってもらえた言葉なのに
なんか複雑… どうしてだろう…

考えて考えて 解った
あたしが本当に求めていた言葉は

『俺の為に生きてくれ』

あたしの人生を受け止めてくれる人
いい関係を築ける人
じゃなきゃ ダメなんだ…
そうじゃなきゃ 生きる気力にはならない…

あたしは… ただ…
愛を求めていただけなのだろうか…

どうしたらいいのか…
解らなくなった…

この女の子の為に生きてゆくことは…
出来ないかもしれない…

それでもあたしは 生きている限り
この女の子を応援してゆく
それは変わらない

『あなたにしかこんなこと話せない』
とこの女の子が話してくれる
あたしも この女の子と同じように話している

それに ずっと待ち続けていた言葉を
言ってくれた
たった一人の大切な人だから

■作者メッセージ
この女の子に出逢えたのは運命だと思っている。