あんず(猫) ごめんね
苦しいのに無理やり薬飲ませて
寒かったのに
温めてあげなきゃだったのに
寒い思いをさせてごめんね

朝方 抱きよせたら硬くなってた
凄くびっくりしてショックだった
まるで ぬいぐるみのようだった
命がなくなるって
こういうことなんだね

抱きしめながら涙が溢れ 止まらない
次の日も また次の日も また次の日も
いつまでも涙は止まらない
涙って枯れないんだね

棺にあんずらしい
オレンジのガーベラをしきつめた
お花畑だね あんず
最後に自分の髪の毛を抜き
棺へ入れた
『これで いつも一緒だよ』

あんず 私の所に来てくれて
幸せだったよ
17年間 私と過ごしてくれて
ありがとう
楽しかったよ
嬉しかったよ
癒されてたよ

あんず 愛してるよ

何年経っても立ち直れない
あんずのいない人生なんて
耐えられない
はやくあんずのもとへ逝って
もう一度あんずを抱きしめたい
永遠にあんずと一緒にいたい

■作者メッセージ
あんずは捨て猫だったけど、私の所へ来てくれて毎日一緒に楽しかった。
子供も五匹も産んで育て、立派に生きたよ。