ポエム
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ほつれたイチゴ

2年7か月の春に
靄になる君
蒼く薫った甘美が
失われていく
縫い合わすにはやわらかすぎて遠すぎる

萎びた香り 
溶けるまえに
お日さまに干して

逃げ去っていく
一瞬のハミングで

空白の空に

置いていく
あの永遠の夏至の語を

いちばん幸福だった
みずみずしいふくらみのなかに
20/05/09 12:40更新 / mariamour



談話室



■作者メッセージ
ベルギーのアルデンヌの森に滞在した夏至の季節への回想

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