ポエム
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緑の棺のなかで
死が街を通り抜けていく

新緑の階調の棺のなか


散る春風はあの時の香り

あなたの
ソーダー水の汗
白砂の息
オレンジの体温

太陽の帽子をかぶって

足の裏に焼けた小石

海水に冷やされて

わたしの欠片が想いだす

ヴェールのしたの
束の間の平和

20/05/08 14:53更新 / mariamour



談話室



■作者メッセージ
パリは肺炎の恐怖に満ちています そのなかで ひとときでも 恋人との時間を思い出すとき 平和がやってきます 南仏の新緑のなか 地中海で過ごした日々 

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