小降りの糸雨・・・

古都鎌倉に
しっとり 優しく降り注ぎ
境内の清々しい空気に包まれ
心地よい敷石を歩きます

淡い彩りに染めた 紫陽花
新緑の風に揺れる姿
水面に鮮やかに映り
眺める私の心に
夢路を辿る眠りのような
心地よい安らぎを与えてくれます

戯れし　私の恋心
あなたの腕にしがみつき
肩にもたれるように
寄り添いながら
手の甲を握りしめると
優しい眼差しで
黙って微笑んでくれます

やがて・・・

夕暮れ時の古都 包むように
鐘の音が響き渡り
風に払われるように
静寂な夜が訪れて
月影 鏡のような水面を
優しく焦がすように浮かび

私のさゆらぐ心
出逢えし 喜び感じながら
紫陽花のように憂いに染まります

■作者メッセージ
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私の詩に読者がcollaborateしたものもあります。