ポエム
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寒さ
風が冷たくなると、君が私に自分のコートをかけてくれたのを思い出す。
そこにはコートで感じる暖かさの他にも、どこか心が温かくなるような、そんな感じがしてた。

寒い時にはは人の温かみが出る。
寒いからこそ暖かさを知るのだ。

でも、結局はどんなに暖かくてもいつかは冷める。
どんなに暖かくても、周りは寒いことには変わりない。

冷めるとどこかでわかっていたのに、そこに永遠を求めてしまって。
暖かいことをいいことに、周りが寒いことを忘れていたのかもしれない。


今年も寒くなるのかもしれない。
もう隣にコートをかけてくれる君はいないけど。
あの暖かさを思い出すかもしれないけれど、今年は一人で乗り切ろうと思う。

21/10/18 00:44更新 / マカダミアナッツ



談話室



■作者メッセージ
恋人からしてもらったことは別れた後でもふと思い出す、なんていう経験ないでしょうか。
特に何気ない普段の相手の行為が意外と思い出になってたりするものですよね。

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