君と別れた。

どこが嫌だったのだろうか。
自分の何がいけなかったのか。
つい、そんなことを考えてしまう。

終わった恋はもう戻らなくて、それを一番に自分が知っていて。
それでも、何度も何度も終わった恋に想いを馳せる。

いっそ嫌いになってしまえばいいんだ。そんなこと何度も思った。
でもどうしても嫌いになれなくて。
思い出すのは好きになった君で。

後悔しかない恋愛だった。
でもそこには楽しく、一生の愛を誓ってもいいと思えるようなものだった。

嫌いになんてなれないのなら。
まだ好きなのかもしれないけれど。
複雑な想いを抱えて生きていこう。

■作者メッセージ
失恋後こそが自分の気持ちに素直になると勝手に思っています。
あの時ああしとけばよかった、こうしとけばよかった。そんな後悔したことないでしょうか。
でもいつかそんな後悔にも踏ん切りをつけたりする時期も必要で。
こうやって少しずつ成長していくものなんでしょうね。