恋をしていた
私は彼と 恋をしていた
色違いのコンバースを履いて
真夏の青空に駆け出した
絵日記のような八月
真冬の星を数えながら
山頂で浴びた流星群
夏の秘密基地に雪が積もり
二人 遊び疲れて眠るまで
私は彼と 恋をしていた
十九歳
無邪気さが剥がれ落ちれば
慢性的な寂しさに
やわらかな唇をあてがい
一過性の熱病には
冷たい肌を処方して
カーテンを開ければ
サヨナラが点滅していたのに
私達 二人 恋を続けていた
色違いのコンバースを履いて
真夏の青空に駆け出した
絵日記のような八月
真冬の星を数えながら
山頂で浴びた流星群
夏の秘密基地に雪が積もり
二人 遊び疲れて眠るまで
私は彼と 恋をしていた
十九歳
無邪気さが剥がれ落ちれば
慢性的な寂しさに
やわらかな唇をあてがい
一過性の熱病には
冷たい肌を処方して
カーテンを開ければ
サヨナラが点滅していたのに
私達 二人 恋を続けていた