ポエム
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白痴
小さな言葉を両手で集めたら
君が首を傾げて笑う
だから世界は濡れたモザイクで
ここでバレエと踏み絵を試すのか?

愛に気付けば眠れるだけで
思いっきり生きてて可笑しくなるよ
君は裸足が似合うから
跳ねる音が水を汲み白鳥に変わる様だ

木漏れ日と指先で細工してごらんよ
天使達は夢中で無花果を噛んでる
鯨のラジオで子供達は羽根になる
君がどうして?って聞くかの様に


一緒に行こうね
柔らかくまだ陽光の下
声が始まる気がする
新しい名前が産まれる匂い


君が足枷のまま歩く裏切りを
それも生活と刷られるのなら
もう目を閉じて迎えに行こう
君は地雷の咲く村に住んでる

私の代わりは必ずいるからね
ずっと背後手に汗ばんでる
そう何度も言おうとしてると思う
けど、ほらだって僕には何も聞こえないし


一緒に行こうね
草原にはまだ二人きり
代わってあげるよ
僕は君よりずっと強いんだ


はためく呪いの言葉
赤いテレビの捩れた焼き場
床が落ちて屋根が捲れる
ここに僕らの権利はないんだと


一緒に死ぬからね
眩しい痛みと思い出の電車だ
なんとか買った薬だった
でもサンドイッチも買ってしまった


一緒に行こうね
草原にはまだ二人きり
代わってあげるよ
僕は君よりずっと強いんだ

一緒に行こうね
柔らかくまだ陽光の下
声が始まる気がする
新しい名前が産まれる匂い
25/02/07 22:48更新 / loud daisy



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