夢傀儡なんだ、だって夏ばっかり　
笑って雨粒もペンキの回転空洞
君に枝垂れるベルベット
悲しみは緑の看板、僕らのレストラン
だって空は空だもん
身悶えもたかが悪ノリの横顔

花火の滴でトンネルの下は制服焚き火
こんな気持ちで車盗んで
だってここは僕らの海

酔っ払って水平を渡す両手で乾杯した
塵浜辺も素足で怠い服を投げて


煙草の気持ちが夢のうつつ白
こんな日ならばって肋を締め付けた
知らんぷりで柔軟剤の髪バタ
悲しみは緑の看板、軽四軟派トライブ
神様は真面目でおもんない
僕らの仕様の傾き

すっとそこでキスすれば
奴らもやっとビールを飲める
野生の隙間でヒラ剥く鳥取の真っ黒な海

糞ブルースとチアリーディングそして天使の転寝
手を合わせたら今を食う金もなくて
酔っ払って水平を渡す両手で乾杯した
グラスと硝子と烏と晴らす抜き空で