ポエム
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心音
この爪の痛みで
街の悲しみを占う様な顔して
斜めの黄昏を背負いながら
黒い車に乗り込む君

反対に歩けば街が剥がれて行く
擦りむいた性のあちこちを撫でながら
どんな顔が正しくて
君を抱き寄せる事が出来るんだろう…

水溜りに腹這いの虫ケラみたいに
もう償いを借り切ってしまったよ
明日一粒が中二階の焚き火で
心音だけを確かめ合ってる

君の走馬灯を眺めてる
そり返る君の背に差し陽が渡る
天使がトンボに跨がりながら
硝子砂利の無邪気さで描く

初めて君を見た時から知ってた
22/10/17 00:14更新 / loud daisy



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