ポエム
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ミシン
温かい君が今日を飾る蔦になるなら
僕のシャツはその睫毛の置き場になるだろう
だからって左手はハンドルの輪に添えるだけ
時々こうやって虐め合ってみてね
産まれた端は天使の色付け方を知ってた
叔母さんのピアノは森の薬の匂い
何だかんだ言っていつもどっちでもない
私はとってもミシンみたいな女
ひとつまみの塩で名前が決まる
奇種の虫が逢引く郊外の白夜灯

一緒の呼吸で髪を結んで
街翳を下から撫でれば
貴方の行方に首を置いてく夢を見る
僕らは歳を取り過ぎて
糞程の甲斐も無くした
道に埋めてよ…百万の照りビー玉

戦争ゲームに夢中の子供が鬱陶しい
かと言って笑うお金に背筋は痛いけど
教えてくれたのは深雪だし
ずっと私を待って化け物になったの?
コンプレックス走馬灯の駄菓子屋の前で
一つも変わらない君だって不気味だし…

口移したあの光景の傾斜に
滑走路から蝶が散る
大人は誰も穢れに自失してん
俺はいつまでも変わらへんよ…
ゴトゴト針は上下して
アクセルと似た感触の高揚と自然

不安



22/10/01 23:45更新 / loud daisy



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