ポエム
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羽根の両手
目覚めて泣いてた
夢の時化屑が風に散り

ほんの一つの苦痛も
どうかそこに残さぬ様にと

微笑み傾く木洩れ陽
羽根の両手を広げる影

そこら中に薄れた楽書き
いつもの様に戯れついて
きょどきょどと振り向いてるのか?

漂う愛が胸を刻み
部屋中をかき乱すのに

残らず罪は君が全て食べてしまった

叱られるかもって
あの悪戯の仕種で…


悲しみが溢れて
もう生きられない

君の為になら
どんな事にでも耐えたのに

だけどね

君はあの椅子に立ち
僕に頬を寄せて笑う

ずっと ずっと嬉しいって

嬉しい気持ちになるのって…


枯葉の小舟が
命の代わりを差し出す様に
夢の凪が砂を擦り彷徨う

そして出会いを懐かしみ
空が荷物を纏めるみたい

惜しむ日々に断片の縁取り
箱を滑り紡ぎの鏡を合わせる

諦めを教える事
信じる事の悔しさが滲む頬

最後の言葉は君が内緒で隠してしまった…

代わりに僕に朝が
訪れ続ける様に


悲しみが溢れて
もう生きられない

祈りの果てに着いたんだ
もう目を開けたくないよ

だけどね

君は僕の膝に添い
覚えたてのおせっかいで

お仕事終わるまで待ってるって

まだここには来ちゃだめだよって…
21/02/01 22:21更新 / loud daisy



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