ポエム
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いつもそこに
ふっと笑って雨上がりの背中
頬に夢草眩しい
一筋伝って君が香るよ
突然の眠りの様な午後

枝垂れ街は影人の縁
気付けばいつも骨折れた傘
優しい呆れ顔が
虫食いの胸を覗き込む

路地裏のコマ撮り墓場
雑居ビルの窓辺ソネット
僕が水爆なら君のお腹にいるよ
ほら…もう温かい所へ行こう

何故か今日は懐かしい橙色
疲れていたい続きなんだ
寝転んで君を見上げるよ
雲抜く陽の羽根が似合ってる

街頭から透明賢者達が
朽ち切れない虫の死骸を重ねる
嘘で固めた子供の頃の惨めさや
あんな父親への同情ばかりが映り込む

誰かれ君を見て通り過ぎるよ
変わり者を見る不躾な色眼鏡だ
悪い退屈はもう終わり
私が新しいのを買ってあげます

ずぶ濡れてピエロ化粧のほろり顔
街が吹き飛ぶみたいだ
帰り道を忘れてしまったら
何度でも迎えに行くだけ

いつもそこにいるんだから






21/01/25 23:08更新 / loud daisy



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