ポエム
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日向
掴んだその強さと戸惑いが
日焼け跡みたく疼く窓辺では
遠くの世界のラジオが
紙飛行機に流れた

傷みを混ぜたオレンジジュースに
ママのウイスキーを入れた
溜息が季節の薄化粧
あなたの横顔の五線紙

あなたを語るメモが気恥ずかしい
初めてなのに懐かしい
そんなに胸を強張らせないで
意地悪なんて言わないから

霞んだその思い出に
私が悪戯を仕掛けるわ
同じ歌を風に燻らせ
芝生に寝転んで

照り付けて夢と遊ぶ切符が
運んだ踊り場は日向の匂い
孔雀が摘んだ波紋を伝い
あなたに私が零れて行く

目を閉じ歩く見知らぬ線路
フェンスを越えていつも目が覚める
素朴さが傷みを飲み込んだなら
最後の殻を頭に付けて照れ臭そうに

何度でも見つけるから
あなたの頬を抓って見てよ
そして手と手合わせ
眠気が可笑しくて
20/10/05 23:18更新 / loud daisy



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