急須の魔人
「はあ… 今日も勉強か」
浪人生の拓也は、実家から数分の予備校に通いながら帝都大学を目指していた。
だが模試の判定は厳しく、講師から志望校を変えてはどうかと打診されているところだった。
今日は予備校の授業は休みだが、そういう日には自習室で勉強することにしている。
「今日は家で勉強するか」
奈落への始まりだった。
拓也はまず調子を整えようと、急須にほうじ茶のパックを入れてお湯を注いだ。
すると唐突に、数日前にテレビで見た、アラジンと魔法のランプの話を思い出した。
拓也「こうやって擦ったら魔人が出てきたりしてな…。まあランプでもあるまいし」
???「呼ばれて飛びててほうじティ☆#♪」
拓也「!?」
なんと、急須から魔人が出てきたのだ。
拓也がおどろき戸惑っていると、間髪入れずに魔人は続けた。
魔人「君の願いを一つ叶えてあげよう!さあ、願いは何だい?」
拓也「いや、まだ状況が飲み込めてないんだけど…どうしようかな」
魔人「あと5秒で消えるぞ!」
拓也「えーとじゃあ…帝都大学に受かりたいです!」
魔人「いいだろう。じゃあ、合格を祈るよ!」
ボンッ!という音とともに、魔人は煙と化して消えていった。
すると煙の中から… 大量の参考書があらわになった。
拓也「えぇ…」
おしまい
浪人生の拓也は、実家から数分の予備校に通いながら帝都大学を目指していた。
だが模試の判定は厳しく、講師から志望校を変えてはどうかと打診されているところだった。
今日は予備校の授業は休みだが、そういう日には自習室で勉強することにしている。
「今日は家で勉強するか」
奈落への始まりだった。
拓也はまず調子を整えようと、急須にほうじ茶のパックを入れてお湯を注いだ。
すると唐突に、数日前にテレビで見た、アラジンと魔法のランプの話を思い出した。
拓也「こうやって擦ったら魔人が出てきたりしてな…。まあランプでもあるまいし」
???「呼ばれて飛びててほうじティ☆#♪」
拓也「!?」
なんと、急須から魔人が出てきたのだ。
拓也がおどろき戸惑っていると、間髪入れずに魔人は続けた。
魔人「君の願いを一つ叶えてあげよう!さあ、願いは何だい?」
拓也「いや、まだ状況が飲み込めてないんだけど…どうしようかな」
魔人「あと5秒で消えるぞ!」
拓也「えーとじゃあ…帝都大学に受かりたいです!」
魔人「いいだろう。じゃあ、合格を祈るよ!」
ボンッ!という音とともに、魔人は煙と化して消えていった。
すると煙の中から… 大量の参考書があらわになった。
拓也「えぇ…」
おしまい