ポエム
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無責任
人の記憶は有限で大事なことから順に忘れていくらしい

やさしくされたいと思うのもやさしくしたいと思うのも、総じて自己満足
それでも、それを、すてきだねっていうきみは、ぼくじゃない誰かのために生きている
踏切の音が嫌いなのはぼくがまだこどもだったから
その向こう側にきみがいる
生きて
愛して
無責任でありたい
椿の葉が落ちて露になるみたいに、美しく死にたい

世界でいちばん大好きだよ。
恥じもせず、陳腐なセリフが言える、ぼくが、あなたのこえも、においも、あたたかさも、忘れていることだって、普通のことだと笑って許してくれる、つめたい地面の下で、
19/07/17 13:56更新 / 暮月



談話室



■作者メッセージ
生きろだなんて言うな、死ぬなだなんて聴きたくない、きみの無責任が、痛い。

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