ポエム
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黒いペン
太めの黒いペンで君の手の甲にちょんっていたづら。

もーーって君はまたあきれている。

それを見て僕は笑う。

僕の手の甲に冷たい感触。

君はやり返しができて嬉しそうに笑っている。

僕もなんだか嬉しい。

時間が経ち家に帰って手を洗う時に思い出す、そういえばと。

消えていく黒い模様。なんだか切ない。
消したくない。

たった何分かのくだらないやり取りだったけど、僕にとっては幸せだった。

君もこれを洗い流す時、思い出すかな。
ださないよね。あっさり消すよね。

次はどんな手で君を笑わそうかな。
21/10/22 08:58更新 / くちばし



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