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空飛ぶ夢を見た話

体は段々裂けていき 次第に崩れ落ちてゆき
目のない鳥と虫が周りをうろついている
真っ黒い彼らが中に巣食う
蛆虫をあらかた食い散らかして、飛び立つ
そう、私は飛び立つ 私は飛び立つ夢を見た
私の腹の中から飛び出ていくそいつの夢を見た
外はいい天気だった 太陽が輝いていた
虚ろな顔から目が落ちていく
ますます虚ろになっていく
そんな腹の中から五体満足で出ていくそいつの夢を私は見た
テカテカ光る体をピカピカ光る太陽に向けて
私はその時、確かに空を飛んでいた
―――意識の交感。糞袋と畜生と。
21/07/25 21:42更新 / kouya hijiri



談話室



■作者メッセージ
ピクシブでホラゲの絵を見て書いた詩。

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