ポエム
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22:29

街を無数の光が照らしている
月など無くても十分だと声をあげている
今日の月は大きい
今日の月は、黄金色で、美しいという言葉がよく似合う

ヘッドライトを輝かせながら車が走っていく
遠くの電車はジオラマのように見える
遠くからでも見える
寝ている人、どこかを見つめる人、本を読む人
そして、そんな彼らを見つめる僕
彼らと目が合う由もなく、
陳列ケースに入った商品みたいに並んでいるように見える彼らは
あっという間に視界から消えていった

風が切ったばかりの僕の短い髪を僅かに揺らす
次第に温度と湿度が高くなっていることを感じる
Tシャツ一枚で、僕は夜の街を見つめている

こんな僕を、誰か見ている人はいるだろうか?
21/03/31 04:20更新 / kouya hijiri



談話室



■作者メッセージ
この前の月がとてもきれいで、数日遅れですが書きたくなりました。
窓から自分の街を眺めるのが好きです。

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