ポエム
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カランコロン
淡白い夜の土道カランコロン
街のはずれをカランコロン
横の細道、夜風がこちらへ
花の香りは暗闇渡り二人に滲む

星の下をカランコロン
下駄を鳴らしてカランコロン
何だかこうして歩いていると
空は不器用な私を吸い込んでしまいそうだから
貴方の身体に全て委ねる

横を歩くカランコロン
寄り添い歩くカランコロン
袴姿のその肩は私よりずっと大きくて、同時にずっと頼りない なによりとても切ないの

甘い時間のカランコロン
ただただ愛しいカランコロン
月明かりに照らされ笑った横顔 それだけで幸せ ずっとずっと幸せ
16/03/09 02:43更新 / 古典小点子



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