峠道
段々と軽くなっていきます
峠道を踏みしめるたび
からだの破片が落ちていく
峠を越えるたび
峠の風にあたる
乾いた皮が取れていく
だから歩いていくのでしょうか
理由はありませんでした
峠道は曲がりくねって続いています
泥の道も岩の道も根の道も
重なっている
吐く息を捨てながら
何を取り込んでいるのだろう
辿りつかないといいと思っていました
いつのまにか樹木の匂いがして
さまざまな音に溢れています
音を聞くことが出来るようになれたのでしょうか
よく解りません
峠道は流れる雲に洗われて
どこまでも、どこまでも、踏まれている
伝説の生きものの背の如く
峠道を踏みしめるたび
からだの破片が落ちていく
峠を越えるたび
峠の風にあたる
乾いた皮が取れていく
だから歩いていくのでしょうか
理由はありませんでした
峠道は曲がりくねって続いています
泥の道も岩の道も根の道も
重なっている
吐く息を捨てながら
何を取り込んでいるのだろう
辿りつかないといいと思っていました
いつのまにか樹木の匂いがして
さまざまな音に溢れています
音を聞くことが出来るようになれたのでしょうか
よく解りません
峠道は流れる雲に洗われて
どこまでも、どこまでも、踏まれている
伝説の生きものの背の如く