私の耳は、そんなものを聞くために　あるのではない
私の瞳は、そんなものを見るために　あるのではない

人々の、悪口や不平不満ではなく
美しい音色や愛おしい人たちの声を聞くために　ある

凄惨な、事件やニュースを見るのではなく
日常に溢れている美しい光景をみるために　ある

たとえば
仕事の帰り道　夏の夕立後の見事なグラデーションの茜雲
いつも行く公園　秋の素朴な紅葉
味気ないアスファルトの道　冬の雪でキラキラと美しく装った姿

そして大好きな春
京都でも吉野でもなく
その辺の満開の桜と青空の大胆なコントラスト
ちりゆく桜のアクセント付

こんな時代を生きている私にできること
聞きたいことや見たいものにだけ　心の目と耳を開こう

だって毎日は　美しい　に溢れている

■作者メッセージ
嫌なことがあった時に　私なにやってんだろ　と浮かんだものです。