フランス人形
鬱蒼とした森に佇む屋敷に
人の背丈のほどもある 巨大なフランス人形が
赤黒い椅子に腰をかけている
うなだれているように こうべを垂れて
手は後ろ手に 椅子を挟んで組まれ
菫色のロングドレスからは
小さなはだしの足がのぞく
足の指の一つ一つに
黄ばんだ球体関節がついていて
それが倒錯した色欲に僕を駆り立てる
ベールについた蜘蛛の巣を払い
人形の顔を一瞥すると
白粉に塗られた頬に
血が通い始めて赤らんだ気がした
ドレスに顔をうずめて
防虫剤とカビの匂いを目一杯に吸い込み
肺に充満させると
僕の局部に血液が集まるのが分かった
そして その様子の細かな仔細を
一方的にされるがままの
物も言えない人形に
お目にかけようと唾を飲んだ
人の背丈のほどもある 巨大なフランス人形が
赤黒い椅子に腰をかけている
うなだれているように こうべを垂れて
手は後ろ手に 椅子を挟んで組まれ
菫色のロングドレスからは
小さなはだしの足がのぞく
足の指の一つ一つに
黄ばんだ球体関節がついていて
それが倒錯した色欲に僕を駆り立てる
ベールについた蜘蛛の巣を払い
人形の顔を一瞥すると
白粉に塗られた頬に
血が通い始めて赤らんだ気がした
ドレスに顔をうずめて
防虫剤とカビの匂いを目一杯に吸い込み
肺に充満させると
僕の局部に血液が集まるのが分かった
そして その様子の細かな仔細を
一方的にされるがままの
物も言えない人形に
お目にかけようと唾を飲んだ
25/10/28 20:54更新 / 南米こむすび