裏切りの正体
Aの裏切りが私を打った。
私は部屋でひとり打ちのめされて立ち上がれなくなった。
人なんて信じられないのだろうかと思った。
私はここではないどこかへ旅だちたく思う。
Bが来て私が今まで知らない世界を見せると言った。
私は迷いながらも新たな世界に踏み入れることにした。
たどり着いたのは世界の果てだった。
Bといっしょに世界の果ての景色を見てきた。
Bはあいつのことなど忘れて自分にしろと迫った。
Bと二人でいるときに私はふとAのことが気になりだした。
いつのまにかAが世界の果てに現れた。
Aは裏切ったのではないと言って強く私にすがった。
私はふたたび裏切られる不安に駆られてAを振り払った。
もといた部屋に戻った私はAと対面した。
もう裏切ることはないと涙したAに私は心を動かされた。
Bが部屋にやってきてすべては自分の策略だったと明かした。
Bは私の元を去りAが私のところにいる。
私はふたたび人を信じる気持ちが湧いてきた。
もう人を疑うことはしないと思いながら私はその笑顔をながめた。