ポエム
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それでも僕は

僕が君の理想ではないと知ったとき

僕の世界は闇に閉ざされて 死滅した

病院のベッドにさみしく横たわり

僕の心はひとりで冥界へと旅立った。


たどり着いた地でみたこともない光景をみた

大きな建物のなかにいくつもの死骸がいた

僕は君の亡骸のそばにたたずみ

涙をながしながら闇が明けるのを待った。


僕の意識は戻り ベッドのそばに君がいた

涙にあふれた君の顔をみて

それでも僕は君を好きでいたいと思った

たとえ僕が 君の理想とは違っていても。




20/05/15 08:00更新 / 毛糸



談話室



■作者メッセージ
理想の相手とはなかなか巡り合えないものかもしれませんね。

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