絶望と希望
希望が増えれば 絶望も増える
そう語った詩人はすでに追放された
かつて希望に沸き返った民も 今では 黒い涙を流している。
砂に覆われたこの国で僕は 君と再会した
届かないと思っていた この想い
僕は僕の希望を手に入れたと思った。
二人で砂の道をすすんでいくと 詩人の墓があった
墓石を上げると 希望の光があった
その光で この国は癒され 希望が満ち溢れた。
砂の国へ戻る前に 君を失った
君がいないなら人々の希望になんの意味があるだろう・・・。
僕は戻る場所もなく 気づけば砂漠の真ん中にいた
笑いながら 砂の上に横たわり 涙を流した
遠のく意識の中で 僕はこれも絶望だと思った。