乳房の木
森の奥をだいぶん迷い辿り着けば
乳房の木と呼ばれる大樹がある
旅人が訪れては乳房の木に体を寄せる
両の手のひらで大事そうに
乳を絞り出して
ありがたく口に含む者もいる
母に感謝するように
唇に含めば甘ったるい乳の匂いが
鼻をムズムズさせる
喉を滴り落ちる乳よ
なかには乱暴な者たちもいた
乳房の木が無尽蔵だったなら
良かったのかもしれない
お釈迦様のように慈悲に溢れ
無限を語れば幸いだった
乳房の木は心の中で
噂に聞く癒しの泉を思っていた
そして、己の自負心との狭間で密かに泣いた
旅人たちはひっきりなしに訪れた
いつか春風が吹くといい
乳房の木に服を着せるように
乳房の木と呼ばれる大樹がある
旅人が訪れては乳房の木に体を寄せる
両の手のひらで大事そうに
乳を絞り出して
ありがたく口に含む者もいる
母に感謝するように
唇に含めば甘ったるい乳の匂いが
鼻をムズムズさせる
喉を滴り落ちる乳よ
なかには乱暴な者たちもいた
乳房の木が無尽蔵だったなら
良かったのかもしれない
お釈迦様のように慈悲に溢れ
無限を語れば幸いだった
乳房の木は心の中で
噂に聞く癒しの泉を思っていた
そして、己の自負心との狭間で密かに泣いた
旅人たちはひっきりなしに訪れた
いつか春風が吹くといい
乳房の木に服を着せるように
26/01/06 08:57更新 / 湖湖