大好きなボタン
少女だった頃
若かった母は藤の洋裁箱に
上等な金色の布はさみと糸や針山以外に
袋いっぱいのボタンを入れていた
大小色んなサイズのボタンがぎっしり
形が四角だったり、変形だったり、
木のボタンや美しい貝ボタン、
革のクルミボタンや陶器の高級なもの、
絵が描いてあるのや、縁どりのもの、
それは様々で、幼心に宝石に見えた
畳の上に並べて
端から好きな順にしたり
色で分けたり、
何度も裁縫箱から取り出しては弄って遊んだ
あの太陽のさした明るい部屋の
幸せな少女の手遊びよ
こういう工夫をした変わった遊びを
私は沢山持っていた
そしてそれに熱中したあの安らかな時間よ
愛惜と共に私の中に何が残ったか?
そっと数えてみる夜更けだ
若かった母は藤の洋裁箱に
上等な金色の布はさみと糸や針山以外に
袋いっぱいのボタンを入れていた
大小色んなサイズのボタンがぎっしり
形が四角だったり、変形だったり、
木のボタンや美しい貝ボタン、
革のクルミボタンや陶器の高級なもの、
絵が描いてあるのや、縁どりのもの、
それは様々で、幼心に宝石に見えた
畳の上に並べて
端から好きな順にしたり
色で分けたり、
何度も裁縫箱から取り出しては弄って遊んだ
あの太陽のさした明るい部屋の
幸せな少女の手遊びよ
こういう工夫をした変わった遊びを
私は沢山持っていた
そしてそれに熱中したあの安らかな時間よ
愛惜と共に私の中に何が残ったか?
そっと数えてみる夜更けだ
25/12/03 02:12更新 / 湖湖