インド人の良さは少し遠いけど愛すべき記憶だ

多言語、多宗教、貧富の差
多様性の鳴門海峡で揉まれた鯛のように
パンチが効いて身が締まり美味い、
なんて例えたくなる

ダイナミックな人生の過酷も避けられない
大きな多様性の世界で
多種多様な人がぶつかり触れ合う中で
好奇心旺盛でしたたかで
それでいて底抜けに陽気で柔軟、
笑うことが大好きで冗談を愛してる人達

凄く純度の高い人間性のバラエティと機微を
見せてくれ、飽きないのだ
孤独なんかケラケラと吹っ飛ぶほど
面白くてバネのように強い

インド人は世界の広さと深さに
日本人より通じていて鷹揚なのだろう
多様性の社会に揉まれることによって
人として個性や強さ、柔軟性、知恵を身につけていく
そして笑うことの価値を重んじ明るい
ナイフがとがれるように
研ぎ澄まされていくのだろう

ムスリム家庭に滞在した時
子供たちや大人の一族に歓迎された
「あなたの国の歌を聞かせて」
そう少女に乞われて
童謡の「赤とんぼ」を歌ってあげた
そしたら少女は歌を聴いたあと
「あなたは素晴らしい」
そう一言、褒めてくれた
他にも次々とせがまれ歌った
最後は沖縄の「島唄」の
ライライライライライライのところを
を皆で歌って大合唱になった
忘れられない記憶だ

彼らは愛してくれたのだ