海は呼ぶ
季節外れの
赤い鼻緒の桐下駄を
ペディキュアも塗らない素足に
引っ掛けて立っていた
夜の海は荒くぶぶいている
夏が終わった寂しさは
無くした黄色いバスケットのせい
手紙をたくさん入れた、
黄色いバスケットを無くしたの
何処に行ったの?
海は私を呼ぶのに
何も答えず
泡の波涛が散るだけ
キレイと思ったら勝ちなのよ
海には魔物が棲み
おまえから盗んだそれを
夜毎、海の底で食らうのだ
海は実は機械仕掛けで
魔物が食らった
情熱や純粋を燃料にして稼働している
海上の月はその秘密を知っている
月は伴侶の大地との約束を守り
ただ黙って、黙って、黙って
太古から、かくあれかし、と
赤い鼻緒の桐下駄を
ペディキュアも塗らない素足に
引っ掛けて立っていた
夜の海は荒くぶぶいている
夏が終わった寂しさは
無くした黄色いバスケットのせい
手紙をたくさん入れた、
黄色いバスケットを無くしたの
何処に行ったの?
海は私を呼ぶのに
何も答えず
泡の波涛が散るだけ
キレイと思ったら勝ちなのよ
海には魔物が棲み
おまえから盗んだそれを
夜毎、海の底で食らうのだ
海は実は機械仕掛けで
魔物が食らった
情熱や純粋を燃料にして稼働している
海上の月はその秘密を知っている
月は伴侶の大地との約束を守り
ただ黙って、黙って、黙って
太古から、かくあれかし、と
25/10/01 10:27更新 / 湖湖