ポエム
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夢見る頃を過ぎても

私が無垢な少女だった頃
私は守られていた
私の身体にも
私の心にも
傷は無かった

休日のように安らかな心よ

青い草原が
風になびき震え
永遠に続く大地よ
そこに湛えた銀盤の湖よ

朝の静寂に薔薇色の眼差しで
私はうっとりと目覚め
湖の銀を漣を興しクルクルと廻る

白鳥に心寄せて
あなたに胸の蕾を差し上げたい

そんな微笑みを
心音を
羽の羽ばたきにする
そして
飛ぶことと愛することは
同じだと信じている

秘めた思い
朝の白い息
膨らむのは時を抱きしめる心
あなたへの愛の挨拶
胸に囲う永久の湖よ
湧き出し己を癒し
いつの日かあなたに届きたい

心の中の少女よ
おまえはいつも私を見ている

あぁ
時の修理人さん
あなたは優しいね

さあ
傷ついたピアノが歌うよ



25/09/26 15:20更新 / 湖湖

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