ポエム
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暑さは残り
残暑のせいで湧いたコバエが
ミッシリ生ゴミにたかっている
ハエ取り紙を買ってきた母が
部屋にその長いベタベタの紙をぶら下げた
まるで昭和の乾物屋さんのようだ
小さなコバエの沢山ついた紙を見て
なんとなく戦死者を想像した
権力者には
奢れる者にはきっと
このハエ取り紙程度に見えるだろう
人ひとりの価値よ





25/09/19 00:03更新 / 湖湖

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