ポエム
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詩よ
詩よ
おまえに罪は無い
ならば私に罪があったか?
詩への愛
詩人への憧れ
詩作に掛けた情熱と誓い
恋を詩に書き換える喜び
宇宙と契る創作の海を泳ぎ
静謐の森に佇み
祝福の海に恥じらい遊び
願いを結晶させた
私はしかしオオカミの群れに囲まれた
追われ狩られ
私はメスオオカミだったか?
通りがかりの旅人が
私を淑女扱いして
私は涙ぐむ
侮蔑の部屋に膝を抱え
愛人に肉を毟られる
食べ物を囲む宴の和気あいあいでは無く
人工血液を点滴されて生き延びる
詩よ
おまえに謝りたい
この無惨な世界を
おまえは愛の糸で編まれるべきだから
おまえは私の挫折を泣くだろう
闇から闇に葬られる堕胎児のように
この世界の不穏に弔いあれ
それが私の最後の願い
祈りよ
何時も己の心で洗えよ













25/09/18 22:21更新 / 湖湖

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