母をもてなす
母をもてなすと満足する
ささやかな酒宴を催す
今夜はお父さんが好きだった、
越乃寒梅を夏らしく冷酒で
よく憎まれ口を聞く割に
いつもペラペラおしゃべりしている
母は父に苦しめられ
その中で賢母として
懸命に子どもたちを育ててくれたから
途中で弱さを見せた母も
子どもたちにとっては不憫で
そして子どもたちも不憫であった
女であることと母であることが相克するとき
間に挟まれた子どもは気まずく不幸を見やすい
それを理解してあげられるのは
だいぶん大人になってからだ
子どもも親も幸せになる作法や考え方が必要だった
それは男女同権の社会構造とか
会話でちゃんと解決していく指針を持つことだったりする
私は若い頃からとても孤独で
遺伝病と病気の家庭内感染を恐れ
そして死を願うほど父を憎んでいた
そこに人生をたっぷり使ってしまった
家族の愛憎、捨てられなかった零落の父
我が人生を残念に思う
すると大概は黙ることが安らぎなのだ
愛や理解は稀なものだから
ささやかな酒宴を催す
今夜はお父さんが好きだった、
越乃寒梅を夏らしく冷酒で
よく憎まれ口を聞く割に
いつもペラペラおしゃべりしている
母は父に苦しめられ
その中で賢母として
懸命に子どもたちを育ててくれたから
途中で弱さを見せた母も
子どもたちにとっては不憫で
そして子どもたちも不憫であった
女であることと母であることが相克するとき
間に挟まれた子どもは気まずく不幸を見やすい
それを理解してあげられるのは
だいぶん大人になってからだ
子どもも親も幸せになる作法や考え方が必要だった
それは男女同権の社会構造とか
会話でちゃんと解決していく指針を持つことだったりする
私は若い頃からとても孤独で
遺伝病と病気の家庭内感染を恐れ
そして死を願うほど父を憎んでいた
そこに人生をたっぷり使ってしまった
家族の愛憎、捨てられなかった零落の父
我が人生を残念に思う
すると大概は黙ることが安らぎなのだ
愛や理解は稀なものだから