壁の花
安い壁に私の熱意が呑み込まれていく
私は14年も闘った
今は寝込んだり闇に溺れたりして
青息吐息だけれども
最期には空(くう)を抱き
無一文、無一物で負けるのか?
人間疎外の誰もいない箱の中の岸辺に
声だけが木霊する
名前の無いカモメが飢えて飛び交い
私を憐憫するか、揶揄するか
去るものは追わず
しかし家は燃えたが
誰も来なかった
私は瓦礫の消し炭で字を書いている
無念が狼煙か声明(しょうみょう)か
神はいない
私は14年も闘った
今は寝込んだり闇に溺れたりして
青息吐息だけれども
最期には空(くう)を抱き
無一文、無一物で負けるのか?
人間疎外の誰もいない箱の中の岸辺に
声だけが木霊する
名前の無いカモメが飢えて飛び交い
私を憐憫するか、揶揄するか
去るものは追わず
しかし家は燃えたが
誰も来なかった
私は瓦礫の消し炭で字を書いている
無念が狼煙か声明(しょうみょう)か
神はいない