石を噛む
石を噛むように鬱だと
私は昼間に寝ている
まるで敗者だ
そうやって昼を使い果たし
夜の帳に包まれて
ほっと息をする
暗雲を胸に飼い
その盛り火をあやし
あやしきれず
その火の中の赤ん坊を持て余す
ナマケモノのそしりも
気の毒な老婆も有耶無耶に
想念の泥濘に嵌り
忸怩として憐れみも無く腐敗を待つ
お天気雨の中の幻に似た虹が
映写される独房の孤閨に散る
空を飛ぶ
落下を思う
潰れたトマトよ
ああ、いけない
乱雑な詩片よ
私は音楽を愛猫にかける
「愛の挨拶」という名前の
クラシック音楽を
私は昼間に寝ている
まるで敗者だ
そうやって昼を使い果たし
夜の帳に包まれて
ほっと息をする
暗雲を胸に飼い
その盛り火をあやし
あやしきれず
その火の中の赤ん坊を持て余す
ナマケモノのそしりも
気の毒な老婆も有耶無耶に
想念の泥濘に嵌り
忸怩として憐れみも無く腐敗を待つ
お天気雨の中の幻に似た虹が
映写される独房の孤閨に散る
空を飛ぶ
落下を思う
潰れたトマトよ
ああ、いけない
乱雑な詩片よ
私は音楽を愛猫にかける
「愛の挨拶」という名前の
クラシック音楽を
25/05/20 22:18更新 / 湖湖