あなたに
私の窓を覗いたあなた
傷ついていたあなた
本当に傷ついていたのは
もしかして私もだったのかもしれないが
手負いの鳥よ
あなたを治してあげたかった
そんな明るい希望を灯して
友達のように偉そうにアドバイスした
私が救われたのかもしれなかったのに
人は助け合うもの
母のようにさすってあげられたら
姉のように親しかったなら
天使のように守れたなら
もっと慈愛を
もっと無邪気に
洗え洗えやましき思いを
ピンクフラミンゴが夜の映画館に生まれ
私はカルメンだよと歌った
私は噴き出した
そしてしばらくの間、泣いた
たくさんの椅子が現れ
瞬く星のように踊り出した
あの中の一対の椅子をどうにかせよ
そんな天の河のせせらぎが聞こえる
私は眼鏡を掛けた
ふ、ふ、ふ、
そんな私の小さな窓よ